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主に読書の感想にしか使ってないブログです。でも最近忙しすぎて読む暇が本当にない……。
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 レインシリーズで有名な吉野匠先生の現代を舞台にしたお話です。
 ちょっとファンタスティックというかSFというかそんな感じ。

 読書ルールを思い切り破って、読み終えた作品ですが……
 正直言えば、そこまでぴーんとくるものではありませんでした。
 読みやすいし、文章表現には脱帽するものがありますけど、私の琴線に触れる内容ではなかったかなー、と。ついでに言えばイラストも。むしろ、イラストがあるせいでちょっとイメージダウンかもしれません。

 主人公の衛なんかはちょっとヘタレっぽい(笑。
 けど、良くある純真な男子学生って感じで好感が持てます。葉月は……うーん、私はあんまり話すことのなさそうなタイプですけど、性格が入れ替わる前の横暴な彼女がどうだったのか知りたいです。
 面白かったのは衛の親友である匠の存在です。
 本気で走れば、オリンピックの金なんか余裕だとか、なかなかユーモアの溢れる人物で彼の存在はなかなか味が効いていて良かったです。ちょっとレインに性格が似てる……かな?微妙です。

 レインの最新刊を待ち望みます。

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 読書ルールを五日という記録で破って、一週間で読み終えました「伊豆の踊り子」。

 やっぱあれですね、川端康成の文章は流麗で美しいです。読んでいて、風景や人物の描写が映像のように鮮明に浮かび上がります。
 「伊豆の踊り子」が実は短編集だと知ったのは、開いてからなんですが、個人的に「伊豆の踊り子」よりも中に入っていた「抒情詩」が素敵でした。
 亡き想い人に、延々と自分の心境や今までの思い出を語るのですが、悲嘆に暮れている訳でもなく、優しく穏やかで、それでいってひっそりとした悲しみが伝わってくるものです。
 最後の話である「禽獣」には何か恐ろしいものを感じました。
 漠然的な恐ろしさですが、鳥をあっさりと殺してしまうというのは、人間の奥底に眠る非情さを表しているように思えます。
 ……一番時間がかかった「温泉宿」ですが、あれはなんというか、「雪国」と同じ空気を感じました。

 ちなみに、冒頭に乗っていた「伊豆の踊り子」その話自体は、微笑ましかったです。
 うぶな恋と言いましょうか……映画「初恋のきた道」を見た時に思った、あのなんとも言えない懐古の念です。あー、わかる、わかるよって言いたくなります(笑。

 ちょっと感想が短いのは、ご容赦を。
 今回、パソコンから見れるリンクは画像がなかったため貼れませんので許して下さい。

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 最終巻である「レギオス顕現」をついさっき読み終えました。
 鋼殻のレギオスに至るまでの、どうしてレギオスができあがったかというお話です。

 一巻の「リグザリオ洗礼」を読んだ時は、まったく「鋼殻~」のほうとの接点が感じられなかったんですけど、最終巻だけあってちゃんとレギオスが顕現されました(笑。

 思うに、レジェンドシリーズはグロい。
 レギオス本編のほうはそうでもないのに(学園ものだから殺生があったらまずいんだけどね)、やたらとグロテスクな描写が多く見られるのです。
 主人公のアインの能力そのものが異質で、右目に十字が刻まれていて、その右目を見たら自分が十字の刻まれた眼球に成り果てるというもの(ディックに言わせれば、単なる象徴でしかないらしい。
 ヒロインであるサヤなんかは、今回の間の初めのほうでばらばらというか……ミキサーにかけられたらしいですし……。
 本当に同じ雨木先生が書いているのかってくらい、レギオス本編とレジェンドシリーズには差異があります。

 終わり方は……これはトゥルーエンドかな、と思いました。
 しっくりくるようでこないような、なんとも曖昧な感じです。
 これはもしかして、のちのちレギオス本編とリンクするのでしょうか。前回、本編のほうでちらっとサヤらしき人物が出てきたのですが……、謎です。

 レジェンドシリーズに出てくる、絶縁空間について色々と考えていたのですが、私の場合入ってすぐに自我が崩壊して世界に取り込まれるな、と思います(笑。
 絶縁空間を作り出しているオーロラ粒子が、自分の奥底の欲望を現実として叶える代わりに、その欲望の矛盾によって自分の世界が崩壊するというものですから、並大抵の神経では堪えられない。堪えることができるのは自分の内を覗き込もうとするオーロラ粒子を跳ね除けるだけの、強い意志が必要だというのですから、私にはそんなものがあるのかというと、ないかなー、というのが正直な心内です。
 憶測になってしまうけど、それだけ強い意志があろうとなかろうと、人間の心っていうのは、つまるところ矛盾だらけ危ういものだということです。矛盾のない人間なんてありえないということです。
 そう考えると、この世の中の矛盾が少しだけ理解できたり……。

 自分を試す意味で、絶縁空間にダイブするのはいいかもしれませんけど、取り込まれるのも、戻って来て異民化するのも嫌だなー(苦笑。

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 コンプレックス・デイズを読み終えました。
 感想を書く時間が遅くなったのは、まあ寝てしまったからとかそういう理由です。

 一番の感想はというと、
 でぃ、ディックがかっこいいーっ!
 その軽いけど、ポジティブ精神なところが素敵です。
 この人は今までぽつぽつと出て来て、なんだか意味不明な人だったんですけど(別にそれは今も変わらないけど)、気に入りました~。

 とにかく、レギオスはキャラクターが多いから、好きなキャラクターも多いんですよ。
 私は主人公のレイフォンが一番好きですが、ハイア好きだし、リンテンスさん好きですし……とりあえず、好きなキャラクターをあげるときりがないです。

 それにしても、2009年からアニメが始まるレギオスですけど、いったいどこで終わるんでしょうか。
 リーリンがツェルニに到着するぐらいまでかなー、と勝手に予想しているんですけど、何せアニメはストーリーー変更が多く見られるので、わかりませーん。

 さて、読んだ感想に戻りますけど、ぶっちゃけ言ってしまうと、
「い、意味がわからない……」
 の一言(笑。
 あまりにも複雑すぎる設定で、バラバラと出てくるためにわからないんです。なんとなく理解できるにはできるんですが、うーん、ちょっと纏まりがないなー、と感じます。
 レギオスの話自体はものすごく好きなのですが、ちょっとそういうところが残念に思えたりします。

 明日はレジェンド・オブ・レギオスの最終巻を読むので、それで少しは謎が解明される……かな?

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 電撃文庫から、時雨沢恵一先生の、「メグとセロンⅢ ウレリックスの憂鬱」です。

 発売当初すぐに買って最初の70ページくらいを読んだあとに、なぜかベッドの脇に置いておいたら存在を忘れていたものです。どんだけ忘れっぽいんだ、私。
 とりあえず、一番最初の感想は「セロン~」でした(何。
 ヘタレなんだか、かっこいいんだかわからないお坊ちゃんです。
 リリトレシリーズのトレイズは確実にヘタレ王子でしたけど、このセロンは……ちょっと難しい。

 関連して、メグセロシリーズとリリトレシリーズ、を比較してみると……
 リリアはかっこかわいい。トレイズは自他共に認めるヘタレだけど、いざという時に役に立つ。
 メグは天真爛漫なかわいいお嬢さま。セロンは読書家のかっこいい(?)坊ちゃんです。

 ……みんな特徴が違うんだねー。

 最初のうち、リリトレの続き出ろよ、とか思いましたが、読んでみるとメグセロシリーズも面白いです。
 今回の話「ウレリックスの憂鬱」はさすが推理小説オタクのセロンは、“五十の蜂”の答えを最後に出していました。私は推理に向かない人間なので、本気で尊敬できました。

 ところで、この「ウレリックスの憂鬱」は、実は時雨沢先生の他作品である「キノの旅」の何巻だったかに名前だけ登場しているらしいです。
 とにかく、時雨沢先生は芸が細かい。
 メグセロシリーズにおいて、主人公であるセロンは初登場かと思っていたら、実はリリトレシリーズにちらっと名前だけ一度登場していましたし……。
 構成力があるんだなー、と感心した一作です。

 今日はこれで終わり。
 文章の支離滅裂は無視してやって下さい。

 

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HN:
稿 累華
年齢:
34
性別:
女性
誕生日:
1990/10/06
職業:
大学生
趣味:
読書・執筆作業・芸術鑑賞
自己紹介:
現在都内の大学に通う大学一年生。一年の時点では教養課程なので専攻はないけど、二年になったら心理学コースに進む予定。
英語はそれなりに読んだり聞いたりして理解できるけど、喋るのはあまり得意ではなかったり。第二外国語ではフランス語、第三外国語ではラテン語を学習中。
将来的には作家になりたいので、創作の肥やしにするために色んなものを聞いたり見たり読んだりして経験値を増やそうと日々奮闘してます。

くわしいプロフィールは下のURLから。
http://pr2.cgiboy.com/S/2401908
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