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主に読書の感想にしか使ってないブログです。でも最近忙しすぎて読む暇が本当にない……。
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 倫理の先生に薦められたビートたけしの著書です。
 なんでもこの本、どっかの入試に出たらしい……。

 出版されたのは十年以上も前で、バブルがはじけたあとの不景気の時代の日本を皮肉っています。
 とにかく口が悪い(笑)んですけども、言っていることはとても正しいです。あ、そこを突くかという感じ。

 一番笑えたのは、「地球にやさしく」について書かれているところ。
 以下、抜粋。

『オイラなんか「地球にやさしく」なんて言葉を聞くと鳥肌がたってくる。前から言ってるように「地球にやさしく」したかったら、人間殺せって。この地球上で六十億もの人間が、なんとかかんとか食っていかなきゃならないんだからね。「地球にやさしく」なんかできるか。
 その上、「地球を救え」なんて言う奴までいる。そういう連中は、ついこの間までは、「人間の命は地球より重い」って言ってたんだよ。
 地球なんて、救わなくたって、四十五億年も前から、小惑星とぶつかろうが、氷づけになろうが、淡々と回ってきたんだろう。人間なんか絶滅しようが、どうしようが、地球はこの先充分やっていける。
≪中略≫
 たとえばペストとかエイズなんていうのは、大きく考えれば、地球を救うかもわからない。増えすぎた人間を殺すわけだからね。そう考えると、環境サミットの本音は、「地球にやさしく」じゃなくて、「人間に一番都合のいい地球をつくる」ためにはどうしたらいいかということだろう』

 ……たしかに(笑。
 
 考えてみれば、地球環境問題なんて人間の自己満足でしかないんですよね。
 もちろん環境問題っていうのはとても大事ですし、温暖化の影響でツバルやオランダが沈む危機にあるのはとても恐ろしいことです。人間のほかに住んでいる動物が絶滅していってしまうのは、本当に悲しい。

 だけどな、なんていうか……さんざん地球をめっちゃくちゃにしておいて、今さら「地球を守ろう!」とか、人間の厚顔無恥もここまでいくとすごいな、って思います。
 そんな私も人間だし、今こうしてPCに向かい合ってキーを打っていることも、地球環境を悪化させる何かしらの遠因になっているんだろうと想像できます。できますけど、だからと言って、PCを閉じようとは思わない。
 それが私も含め、人間なんだなって思う。

 んー、何を言いたいのかってつまり、やっぱりビートたけしのように「地球環境」を良くするには人間が滅びるしかないってことです。
 たぶん、人間には本当の意味で「地球環境」を良くすることはできないだろうから。

 ……私の意見も随分と過激でしたが(笑)、色々と考えさせられる本です。
 オススメ!

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無題
私も小学生の時に
この本を読んで、あまりの正論に
感動してしまいました
ギニア3世 URL 2010/05/23(Sun)  19:17 編集
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稿 累華
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女性
誕生日:
1990/10/06
職業:
大学生
趣味:
読書・執筆作業・芸術鑑賞
自己紹介:
現在都内の大学に通う大学一年生。一年の時点では教養課程なので専攻はないけど、二年になったら心理学コースに進む予定。
英語はそれなりに読んだり聞いたりして理解できるけど、喋るのはあまり得意ではなかったり。第二外国語ではフランス語、第三外国語ではラテン語を学習中。
将来的には作家になりたいので、創作の肥やしにするために色んなものを聞いたり見たり読んだりして経験値を増やそうと日々奮闘してます。

くわしいプロフィールは下のURLから。
http://pr2.cgiboy.com/S/2401908
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