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主に読書の感想にしか使ってないブログです。でも最近忙しすぎて読む暇が本当にない……。
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 橋本紡先生の新刊。
 「彩乃ちゃんのお告げ」と似たような一話完結型の短編なんですけど、全部が全部橋本先生らしい魅力があって良かったです。

 個人的にお気に入りなお話は、「大富橋」と「八幡橋」、「栄代橋」のみっつ。

 「大富橋」は、ああまさに、という感じがしました。
 主人公がちょうど大学受験に向かっている男の子なんですけど、その男の子と幼馴染の不良少年の友情を描いた話。
 なんだろうね、私はBLはだめですけど、男の子の友情にはとても弱いです。
 読んでいたのが電車の中で、そのあと補講が始まるまで教室で読んでいたんですが、思わず涙がぽろりと出ました。

 「八幡橋」は、子持ちのお母さんの話。
 子供がお母さんに誕生日プレゼントをあげるシーンは、じんわりとしました。
 目が潤むのは私も女性だからでしょうか。自分に子供ができて、その子供に誕生日プレゼントをもらったら、ものすごく嬉しいだろうなーと想像してしまいました。
 私は絶対に親バカになりそう……(笑。

 「栄代橋」は最後のお話で、十歳の女の子が主人公。
 一緒に出てくるエンジっていうおじいちゃんが好きなんですが、さすがに下着みたいな恰好で縁側に座っていたら、主人公と同様に恥ずかしく思うかも。
 読んでいると、自分が十歳くらいの頃を思い出すんですが、思い出してみればみるほど、考えているというよりはやはり感情が先に立っていたような気がします。
 そういう点では主人公の女の子は色々と考えているみたいだから、私とは違うかもしれません。

 感動して目が潤んだお話、多々。
 涙腺がゆるくなったのを自覚した、しかし素晴らしいお話でしたー。

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 夏休みに衝動買いをしてしまった一冊。
 たしか、道果てを有隣堂で取り寄せてもらって、一階をふらふらとしたら綺麗な表紙に惹かれてぱらぱら。おっ、どうやらこれは私の好きな「戦う女性」が登場する本ではないかと思い、その場で購入しました。
 しかし、読み始めたのは昨日です←

 で、電車の行き帰りで読み終えたんですが……

 面白い!

 けっこう文章表現が独特で最初は読みにくいと思ったんですが、文章力はあるし何より設定やら物語の展開が上手いので、すぐにのめり込めました。
 ただ、ちょっと悲しいのはやはり読みにくい原因とされる読点の多さと、「帝国の双美姫」というタイトルで表紙にもその二人――アムディーラ皇女とサファリナ皇女が描かれているにも関わらず、どうやら主人公は二人ではないということです。

 ですが、それを帳消しにするほどの面白さがこれにはあります。
 ファンタジー世界でよく崩れがちなのは、オリジナルを追及するゆえに、神話とかを作者自身が作り出すのはいいものの文章で読者に伝わらないことだと思います。作者はわかっているけれど、いろんな名前の神々の名前を出されても読者はすぐに理解できないから、ごちゃごちゃになるものなんですが、このお話にはそれがない。繰り返し名前が出されるから、いつの間にかすーっと理解できるようになってすごいです。

 そして、何より設定の素晴らしさに感動!
 
 私は、恋愛ファンタジーを貪る人間なんですが、恋愛要素が含まれなくても面白く感じたファンタジーのひとつだと思います(個人的にその最高は十二国記とデルフィニアだと思う。
 説明しづらいんですが、とにかく設定がすごい。本当にすごい。
 王道的な部分と個性的な部分が上手い具合に混ざり合っていて、読者を引き込ませる魅力があると思います。

 こんな文章を書けるようになりたいと思った作品です。
 もちろん、続きが気になるお話です。

 

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 ↓以下、辛口の批評なので、それでも構わないという方だけ続きをどうぞ。


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 倫理のレポートの参考にした本です。
 とんでも本だとボイコットされたらしいですが、ゲームをやっていた身でもある私としては、まさに的を射た内容だと思います。
 たぶん、おそらく危惧されている事態が現実になるのは間違いないかと。
 ゲームにどっぷり浸かった私達の世代が大人になったら、この世の中どうなるんだろうと未来への不安を隠せないのは確かです。今現在、日本は衆愚政治への道をまっしぐらに進んでいますから、本当に不安。いっそのこと…………、これ以上の発言は控えておきます。

 端的な感想を言うと、アニメ・ゲームが大好きでしょうがない人は読まないほうがいいと思います、この本。
 たぶん、間違いなくいらいらすると思うので。
 私は、進路が心理学というのもあるのでとても面白く、理に適っている内容で楽しめましたが、気分を害する方も少なからずいらっしゃるかと思います。

 まあ、人それぞれ。
 しかし、優れている内容なのでお勧めします。

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 あの「華鬼」の梨沙様が書かれた小説です。
 ネット小説出という、私達ネットライターにとっては希望とも言える方です。

 「時計塔の怪盗」は元々サイトに載せられていた作品を、大幅加筆修正して一章二章を本にしたそうで、来年後編が出るそうです。
 世界観が魅力的。幼名があって、あとで自分に名前を付けて以降はその名前を名乗るらしいのです。
 設定もさながら、とにかく、キャラクターがいいです。
 主人公クリスの幼馴染であるサラサもいいんですけど、やっぱりクリストルのかっこ良さには負ける~。
 サラサはなんていうか、もうちょっと男らしくというか、しっかりしろって言いたくなるんですよね。クリストルの場合は成熟した大人の雰囲気がなんとも……。
 大怪盗だったクリストルの名を継いだクリスですが、二人がどうしてコンビを組んだのか謎のままなので、後編が楽しみです!

 個人的な話、異世界トリップの「月光夜会」も書籍化して欲しい……。
 イースト・プレスからでも、一迅社からでもいいので、切実に。

 お小遣いを貰ったら、「華鬼」も買って読みたいです。

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HN:
稿 累華
年齢:
35
性別:
女性
誕生日:
1990/10/06
職業:
大学生
趣味:
読書・執筆作業・芸術鑑賞
自己紹介:
現在都内の大学に通う大学一年生。一年の時点では教養課程なので専攻はないけど、二年になったら心理学コースに進む予定。
英語はそれなりに読んだり聞いたりして理解できるけど、喋るのはあまり得意ではなかったり。第二外国語ではフランス語、第三外国語ではラテン語を学習中。
将来的には作家になりたいので、創作の肥やしにするために色んなものを聞いたり見たり読んだりして経験値を増やそうと日々奮闘してます。

くわしいプロフィールは下のURLから。
http://pr2.cgiboy.com/S/2401908
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