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主に読書の感想にしか使ってないブログです。でも最近忙しすぎて読む暇が本当にない……。
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 夏休みに衝動買いをしてしまった一冊。
 たしか、道果てを有隣堂で取り寄せてもらって、一階をふらふらとしたら綺麗な表紙に惹かれてぱらぱら。おっ、どうやらこれは私の好きな「戦う女性」が登場する本ではないかと思い、その場で購入しました。
 しかし、読み始めたのは昨日です←

 で、電車の行き帰りで読み終えたんですが……

 面白い!

 けっこう文章表現が独特で最初は読みにくいと思ったんですが、文章力はあるし何より設定やら物語の展開が上手いので、すぐにのめり込めました。
 ただ、ちょっと悲しいのはやはり読みにくい原因とされる読点の多さと、「帝国の双美姫」というタイトルで表紙にもその二人――アムディーラ皇女とサファリナ皇女が描かれているにも関わらず、どうやら主人公は二人ではないということです。

 ですが、それを帳消しにするほどの面白さがこれにはあります。
 ファンタジー世界でよく崩れがちなのは、オリジナルを追及するゆえに、神話とかを作者自身が作り出すのはいいものの文章で読者に伝わらないことだと思います。作者はわかっているけれど、いろんな名前の神々の名前を出されても読者はすぐに理解できないから、ごちゃごちゃになるものなんですが、このお話にはそれがない。繰り返し名前が出されるから、いつの間にかすーっと理解できるようになってすごいです。

 そして、何より設定の素晴らしさに感動!
 
 私は、恋愛ファンタジーを貪る人間なんですが、恋愛要素が含まれなくても面白く感じたファンタジーのひとつだと思います(個人的にその最高は十二国記とデルフィニアだと思う。
 説明しづらいんですが、とにかく設定がすごい。本当にすごい。
 王道的な部分と個性的な部分が上手い具合に混ざり合っていて、読者を引き込ませる魅力があると思います。

 こんな文章を書けるようになりたいと思った作品です。
 もちろん、続きが気になるお話です。

 

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プロフィール
HN:
稿 累華
年齢:
34
性別:
女性
誕生日:
1990/10/06
職業:
大学生
趣味:
読書・執筆作業・芸術鑑賞
自己紹介:
現在都内の大学に通う大学一年生。一年の時点では教養課程なので専攻はないけど、二年になったら心理学コースに進む予定。
英語はそれなりに読んだり聞いたりして理解できるけど、喋るのはあまり得意ではなかったり。第二外国語ではフランス語、第三外国語ではラテン語を学習中。
将来的には作家になりたいので、創作の肥やしにするために色んなものを聞いたり見たり読んだりして経験値を増やそうと日々奮闘してます。

くわしいプロフィールは下のURLから。
http://pr2.cgiboy.com/S/2401908
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