黄金島の伝説。

　↓以下、辛口の批評なので、それでも構わないという方だけ続きをどうぞ。

　レインシリーズが出ているアルファポリスから出版されたものだったし、あらすじを読んだ感じ面白そうだったので買って、読み終えました。
　そして、感想。

　つまらない。

　すみません。ものすごく辛辣なんですが、つまらなかったんです、私。
　三章を読み終えた辺りから段々苦しくなってきて、でも買ったからには読まねばと思い、頑張って読了しましたが、また読みたいとは思えませんでした。

　文章は上手かったです。おお、この表現いいなと思ったんですが、しかし如何せん、ストーリーが平坦すぎて面白くなかったです。
　おまけに地の文だけでキャラクターの動向を説明してしまうという箇所が多く見られました。時々ぽつぽつとあるくらいなら、起伏があって逆にいいんですけれども、あんなに連続すると淡々としていてしっくりきません。
　キャラクター達もなんだかふらふらとしたあやふやな感じで、これといった特徴を見出せないです。感情が飛び飛びになっているから掴みにくいし、少し展開が早すぎると思いました。
　それから、何よりも気になったのは「の」を連続多様しているところ……。
　四つも使われていると、げっそりとします。一瞬何が書いてあるのか理解できないし……。

　あんまり人様が書いた本や文章にケチを付けたくありませんが、ちょっとこれは……色々とまずいものだったかなと思いました。過去読んだ本の中で、一番微妙でした。
　文章が上手い方なのに、なんだか勿体なく思います。
　もう少しキャラクターそれぞれを掘り下げて、丁寧に磨き上げ、展開をゆっくりとしていけば、とても魅力的な作品だと思うのに……。