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主に読書の感想にしか使ってないブログです。でも最近忙しすぎて読む暇が本当にない……。
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 母に勧められた一冊。
 読んでみたら、まさに私が興味のあることについて書かれていました。
 現代社会の心理と、過去の様々な国の歴史と照らし合わせて共通点を見つけ、そしてどのようにして歴史から学び、それを反映させるか。

 この本において、現在の日本は「自己愛型社会」であると著者の岡田さんは述べていますが、典型的な「自己愛型社会」だった古代ローマ(共和政期から帝政期)、オランダ、そしてアメリカを日本と比べています。
 読んでいると、今の日本が恐ろしくそれぞれの国と共通点があることがわかります。古代ローマの帝政期なんかそもそも日本と政体が違うじゃないか、と思っていましたが、そうでもない。市民の自由さは日本と同じと言っても過言ではないと思います。

 前々からアメリカの体制は古代ローマに似ている(特に大統領とディクタトル)と思っていたのですが、この本ではそれについても書かれていました。むしろ、アメリカは古代ローマをお手本にしているらしい。
 書かれていて「ほう」と思ったのは、古代ローマとカルタゴが地中海の制海権を争っていたのに対比されて、アメリカとソ連が世界の席巻(とまで言っていいのかな?)を争っていた構図についてです。
 古代ローマはポエニ戦争で宿敵カルタゴに勝利してから一気に勢力を拡大したように、アメリカもソ連が崩壊してから(戦争らしい戦争がなかったことに関しては似てませんけど)独走して世界の覇者となった、と。
 探ってみればみるほど、アメリカと古代ローマの接点というものはざっくざっく出て来ます。

 怖いのは今後の日本の行く末ですね。
 アメリカはまだどうなるかわかりませんけど、古代ローマと同じ運命を辿って国自体が失くなってしまうのか、それともオランダのように衰退して細々と生き残るか……。

 日本の将来がどうなるか。
 明確な答えを私はまだ出すことはできません。
 当分この疑問に悩まされそうです。

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HN:
稿 累華
年齢:
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性別:
女性
誕生日:
1990/10/06
職業:
大学生
趣味:
読書・執筆作業・芸術鑑賞
自己紹介:
現在都内の大学に通う大学一年生。一年の時点では教養課程なので専攻はないけど、二年になったら心理学コースに進む予定。
英語はそれなりに読んだり聞いたりして理解できるけど、喋るのはあまり得意ではなかったり。第二外国語ではフランス語、第三外国語ではラテン語を学習中。
将来的には作家になりたいので、創作の肥やしにするために色んなものを聞いたり見たり読んだりして経験値を増やそうと日々奮闘してます。

くわしいプロフィールは下のURLから。
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