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主に読書の感想にしか使ってないブログです。でも最近忙しすぎて読む暇が本当にない……。
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 Bluは男性視点。
 そして、このRossoは女性のあおい視点から描かれている話です。

 Bluで描かれている順正の約三年間はとても動きがあったけれど、あおいの三年間はゆっくり動きがありながらも、どこか淡々としています。
 文章中によく「無為な時間」という表現が出てくるように、あおいはそんな無為な時間を過ごして生きている。一日何度もお風呂に入ったり、図書館に行って本を借りてきたり、一週間に三回だけジュエリー店で働く以外は、不変的な毎日。
 実は私はそんな生活に憧れていますけど(笑)、でも彼女はどうなんでしょう。
 順正というかつての恋人を失って、今は完璧なアメリカ人の彼氏と生活している彼女は、幸せであって幸せじゃない。
 心のどこかがぽっかりと空いている、っていうのはきっと彼女のような心のことを言うんだと思います。

 アンティーク・ジュエリーを扱ってるお店であおいは働いていますけど、その辺りに順正との共通点があると思います。
 順正は過去の作品を未来へと繋げていくために修復という仕事をやっていて、あおいが扱うアンティーク・ジュエリーは、過去誰かに贈られた物でそれが持主の手を離れてまた違う人の元に渡って行く……。
 過去から未来へ。
 長い間会っていない二人だけれど、ちょっとした点が重なっているんだな、と思いました。

 

 このお話はトゥルーエンドです。
 ハッピーなのか、バッドなのか、読む人によって感じ方は違うと思います。
 私はハッピーエンドなんじゃないかな、と思いました。

 

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 とりあえず、一言で感想を述べるならば、

 レイフォンかっこ良すぎだろっ!

 うん、かっこ良かったです。
 サヴァリスをぶった斬るシーンとか特に。
 私、サヴァリス好きじゃないので「さよーなら、サヴァリス。短い生涯だったね」とか思いながら読んでました。
 だってあいつ、なんか嫌なんだもん。弟のゴルネオのほうが好感持てる。

 それにしても、今回レジェンドのほうとのシンクロ率が高かったです。
 文章中にアイレインは出て来ますし、ニルフィリアとサヤなんかめっちゃ登場しますし、レジェンドキャラがざっくざっくでした。

 だんだん完結に近付いてるのかと思うと、ちょっと寂しいです。
 私としては、女王VSレイフォンっていうのを見てみたいんですが……、むぅ、そんなシーンはたぶん期待だけで終わりそうです。

 あー、リーリンとニーナどうなっちゃうんだろ。
 本妻どころか、リーリンは超キーパソンだったし、ニーナは廃貴族の力を完璧に自分の物にしちゃうし……これからどうなるのか予想ができません。
 その分、面白味が増すというものですが。

 今月の続刊が楽しみだ~。

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 初め映画を見て、それからとあるマイミクさんに薦めてもらった小説。

 同じ物語を男性視点と女性視点から描くというアイデアに驚きました。それも、同じ作家が描くのではなく、男性作家と女性作家に分けるというのも、リアリティのある心理描写ができて、とてもいいと思う。

「わたしの30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオーモのクーポラで会ってね。約束してね」

 実際に、八年間もこの些細な約束が叶ったら、すごいことだと思います。
 他愛もない会話の中で生まれた約束でしかないのに、それを順正とあおいの両方が覚えているということは、互いが互いを本当に忘れられないんだと思う。もし、約束を覚えていたとしても、その日フィレンツェに来れない事情があるかもしれないし、そもそも些細な約束のことなんて忘れているかもしれない。

 忘れられない恋の中での約束は、互いに取ってとても貴重だと思います。
 その恋は運命かもしれないと考えるのは、私がロマンを追い求める性格ゆえなのかもしれませんが。

 

 Bluは修復士である順正の視点から描かれていて、私はやはり美術関連の話が読んでいて面白かったです(笑。
 修復という仕事が過去から現在へ、現在から未来へと繋がれている職なのかと思うと、虚無的な時の流れと共に悠久的なものを感じます。

 人と人との関係や、自分の心……すべてが修復の時の流れの中にあるような、そんなふうに思いました。

 

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 倫理の先生に薦められたビートたけしの著書です。
 なんでもこの本、どっかの入試に出たらしい……。

 出版されたのは十年以上も前で、バブルがはじけたあとの不景気の時代の日本を皮肉っています。
 とにかく口が悪い(笑)んですけども、言っていることはとても正しいです。あ、そこを突くかという感じ。

 一番笑えたのは、「地球にやさしく」について書かれているところ。
 以下、抜粋。

『オイラなんか「地球にやさしく」なんて言葉を聞くと鳥肌がたってくる。前から言ってるように「地球にやさしく」したかったら、人間殺せって。この地球上で六十億もの人間が、なんとかかんとか食っていかなきゃならないんだからね。「地球にやさしく」なんかできるか。
 その上、「地球を救え」なんて言う奴までいる。そういう連中は、ついこの間までは、「人間の命は地球より重い」って言ってたんだよ。
 地球なんて、救わなくたって、四十五億年も前から、小惑星とぶつかろうが、氷づけになろうが、淡々と回ってきたんだろう。人間なんか絶滅しようが、どうしようが、地球はこの先充分やっていける。
≪中略≫
 たとえばペストとかエイズなんていうのは、大きく考えれば、地球を救うかもわからない。増えすぎた人間を殺すわけだからね。そう考えると、環境サミットの本音は、「地球にやさしく」じゃなくて、「人間に一番都合のいい地球をつくる」ためにはどうしたらいいかということだろう』

 ……たしかに(笑。
 
 考えてみれば、地球環境問題なんて人間の自己満足でしかないんですよね。
 もちろん環境問題っていうのはとても大事ですし、温暖化の影響でツバルやオランダが沈む危機にあるのはとても恐ろしいことです。人間のほかに住んでいる動物が絶滅していってしまうのは、本当に悲しい。

 だけどな、なんていうか……さんざん地球をめっちゃくちゃにしておいて、今さら「地球を守ろう!」とか、人間の厚顔無恥もここまでいくとすごいな、って思います。
 そんな私も人間だし、今こうしてPCに向かい合ってキーを打っていることも、地球環境を悪化させる何かしらの遠因になっているんだろうと想像できます。できますけど、だからと言って、PCを閉じようとは思わない。
 それが私も含め、人間なんだなって思う。

 んー、何を言いたいのかってつまり、やっぱりビートたけしのように「地球環境」を良くするには人間が滅びるしかないってことです。
 たぶん、人間には本当の意味で「地球環境」を良くすることはできないだろうから。

 ……私の意見も随分と過激でしたが(笑)、色々と考えさせられる本です。
 オススメ!

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 最近、宮崎正勝の著書が入試に使われているらしいです。
 ……というのは読んだあとに知ったんですけども、なかなか面白かった。

 世界史を一通り勉強した方なら、だいたい答えられる内容が多いんですが、時々「聞いたこともない」ような問題もあったりします。
 大人の一般教養なのかは……微妙なところ(笑。
 入試の勉強にも役立ちますので、オススメですよ~♪

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HN:
稿 累華
年齢:
34
性別:
女性
誕生日:
1990/10/06
職業:
大学生
趣味:
読書・執筆作業・芸術鑑賞
自己紹介:
現在都内の大学に通う大学一年生。一年の時点では教養課程なので専攻はないけど、二年になったら心理学コースに進む予定。
英語はそれなりに読んだり聞いたりして理解できるけど、喋るのはあまり得意ではなかったり。第二外国語ではフランス語、第三外国語ではラテン語を学習中。
将来的には作家になりたいので、創作の肥やしにするために色んなものを聞いたり見たり読んだりして経験値を増やそうと日々奮闘してます。

くわしいプロフィールは下のURLから。
http://pr2.cgiboy.com/S/2401908
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