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主に読書の感想にしか使ってないブログです。でも最近忙しすぎて読む暇が本当にない……。
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 瀬尾まいこ先生の著作です。
 去年、読書感想文で「幸福な食卓」を読んだのをきっかけにこの人のお話に手を出し始めましたが、「温室デイズ」なんかはちょっと痛々しかったです。想像していたよりはマシでしたが、小学校時代のクラスを思い出しました。

 さてこの話、私の予想を裏切って主人公の清はバレーボールに戻ることはありませんでした。
 やはりそういうところが違うな、と思ったのですが、最後の終わりはすっきりしているようで新たなる門出のようでもあって、満足感と先の想像力を掻き立てられるものでした。
 でも、まさか恋愛面では不倫が関わってくるとは思わなかった……(苦笑。
 私が読んだ不倫話(?)は橋本紡先生の「月光スイッチ」だけで、生々しさと清々しさを併せ持ったような作品だったのですが、このお話は男に対して腹が立つけど、腹が立たない。清と、いい加減な気持ちで付き合っている訳ではないからです。だからと言って、男の都合とやらで女を振り回すのはやめて欲しいけど。
 素敵だったのは、やはり文芸部唯一の部員にして部長の垣内君ですね。
 彼みたいな人がいたらいいなと思うんですが……、現実はそう甘くない。
 川端康成を一生懸命読む男子学生なんて、一瞬でほろっとなっちゃいそう←
 先日まで、私は「伊豆の踊り子」を読んでいましたが、その中で私が好きな「抒情歌」について書かれているのを読んだ時は、何事も知識があったほうがいいと実感しました。やっぱりあれはロマンチックだもんね。花になりたいとか……私も好きな人に対してそこまで思えるかしら。
 主人公がバレーをやめた理由は、そんな経験はないけど、理解はできます。
 ちょっと違うけど、なんだかリンクするものがあるなと思いました。まったく同じではないけど、人って似たような経験をすることはあると思います。

 ところで、この本はどうやらどこかの模試に一部を抜粋されたらしいです(海都が言ってた。
 そう考えると、なんだか怖くなったりする私は小心者なのかもしれません。たぶん、模試に出たら絶対に解けない自信があります。それを聞いた瞬間に、邪念を抱きながら読み進めていたのですが、線が引っ張ってあって、以下から正しいものを選べ、とか言われたら絶対無理です。絶対……。
 自分が過去読んだ話が受験とか模試に出たら、試されているような気がして嫌です。文学って楽しむものなのに、その味が欠けてしまう気がします。
 ……けっこうたくさん本を読んでいるのに、国語の成績が上がらないって悲しかったりします。

 ちょっと暗くなっちゃいましたけど、このお話は読みやすかったし、楽しかったです。
 これ以降、溜め込んだ本の中に瀬尾まいこ先生の作品が二冊あるので、読むのが待ち遠しいです。

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HN:
稿 累華
年齢:
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性別:
女性
誕生日:
1990/10/06
職業:
大学生
趣味:
読書・執筆作業・芸術鑑賞
自己紹介:
現在都内の大学に通う大学一年生。一年の時点では教養課程なので専攻はないけど、二年になったら心理学コースに進む予定。
英語はそれなりに読んだり聞いたりして理解できるけど、喋るのはあまり得意ではなかったり。第二外国語ではフランス語、第三外国語ではラテン語を学習中。
将来的には作家になりたいので、創作の肥やしにするために色んなものを聞いたり見たり読んだりして経験値を増やそうと日々奮闘してます。

くわしいプロフィールは下のURLから。
http://pr2.cgiboy.com/S/2401908
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